いつもどおり、チャリンコ通勤しているとき、ある駅前で信号待ちをしていたら…
男性のご老人が倒れてて、若い男性が助けようとしている場面に遭遇しました。
ご老人、倒れてて、なにやらしゃべっています。昏睡とか事故ではなさそう。
若い方の男性は、傍らにしゃがみこんで、話しかけています。
でも何やらスムーズでなさそうな雰囲気が漂っています。
状況が進展しないんですね。
交番でもないかな…
と見回しましたが。
当然、そんな都合のいいものありません(あったら他の方が呼んでますよね)。
見えるのは、自分と同じように、心配そうに2人を見つめる周囲の通勤者。
なんでしょう。自分の従来の目立とう精神が出てしまったのかもしれません。
よく言えば「困ってそうだから、いっちょ行ってみっか」。
悪く言えば「1人じゃねーし、なんとかなるべ。うまく行きゃおいしいカモw」。
とりあえず行ってみました。
あれは酔っ払いですね。あんまり酒くさくなかったんで、良く分からなかったですが。
今考えれば、単なる酔っ払い。
んで、お兄さんの方(ても、30過ぎのおとっつあんでしたが。あ、自分と変わらないか)
も困り果てた様子で「んもー『救急車呼ぶな』つってるけど、もう呼ぶ!」なんて携帯を
取り出していました。
結果的に、ご老人の相手をすることになってしまった自分。
まず、手をつかまれました。ひしっと。
なんかクダをまいてます。
89歳ですって。戦前、戦中、戦後。相当苦労をされた世代ですね。
基本、何を言ってるのかさっぱりわからなかったんですが、「ただいま戻りました」とか
いって、その頃っぽい歌を歌い始めたところから、やはりお酒を飲んで、回想モードに
入ってしまったようです。
あと、寂しかったんでしょうかね…
うちら2人に、「息子!まぁ座れ!娘!座れ!」って言ってまして。
色んな苦労話を始めました(やっぱり内容は良くわかんなかったですが)。
(私は座って話し聞いてたんですけどね…。お兄さんは電話をかけるために立ち上がってました)
んで自分も調子いいもんだから「まーまー、おとーさんも大変だったんだよねー。大丈夫大丈夫」とか何の根拠もなく相手して、馴れ馴れしく肩ポンポン叩いちゃって。そしたらおとーさん、泣き出しちゃって…(大泣きじゃないっすよ、もちろん)。
うん。寂しかったんでしょうね…
さんざ苦労して。
んで、ご老人が、朝まで飲んで駅前にぶっ倒れてんですよ。
家族の中の居場所も、そんな居心地良い訳じゃなかったのかも。
通りがかりの通勤者に介抱されて泣いちゃって。
「おれは89だ。あと1年生きられるかどうかだ。イヤだ」って言ってました。
死にたくないのは、いくつになってもいっしょなんですね。。
なんかやるせなくなってしまいました。
今日は、いつも聞くような色んなセリフを、リアルで聞いてしまいました。
リアルさが違う。
心にグサっと来ます。
でも、特に心には響いたのは、お兄さんがご老人に放った言葉、
「おじいさん倒れてて、ほっとくワケに行かないじゃない!」
良くあるセリフですよね。「ほっとくわけ行かない」。
でも、リアルなセリフは、涙出ます。
自分は、そこに「居た」だけでした。
救急車も呼んでないし、最初に勇気を出しておとーさんに声をかけた訳でもない。
でしゃばっただけで、何にもしないで周りで見てるだけの人と変わらない。
でも、「ほっとく事が出来ない」人がいた。
世の中、捨てたもんじゃないのかな…
なんて思いながら、おとーさんを介護している救急車の隊員を見ながら、倒れている自転車に立ち戻っていきました。
あのとき、あの場所に居たみんなの心には、なんか響いたのかなぁ。。


0 件のコメント:
コメントを投稿