火曜日, 12月 20, 2005

It's not so bad..?

いつもどおり、チャリンコ通勤しているとき、ある駅前で信号待ちをしていたら…
 

男性のご老人が倒れてて、若い男性が助けようとしている場面に遭遇しました。

ご老人、倒れてて、なにやらしゃべっています。昏睡とか事故ではなさそう。
若い方の男性は、傍らにしゃがみこんで、話しかけています。

でも何やらスムーズでなさそうな雰囲気が漂っています。
状況が進展しないんですね。
 

交番でもないかな…

 
と見回しましたが。
当然、そんな都合のいいものありません(あったら他の方が呼んでますよね)。

見えるのは、自分と同じように、心配そうに2人を見つめる周囲の通勤者。
 
 
なんでしょう。自分の従来の目立とう精神が出てしまったのかもしれません。
よく言えば「困ってそうだから、いっちょ行ってみっか」。
悪く言えば「1人じゃねーし、なんとかなるべ。うまく行きゃおいしいカモw」。
 
 
とりあえず行ってみました。

あれは酔っ払いですね。あんまり酒くさくなかったんで、良く分からなかったですが。
今考えれば、単なる酔っ払い。

んで、お兄さんの方(ても、30過ぎのおとっつあんでしたが。あ、自分と変わらないか)
も困り果てた様子で「んもー『救急車呼ぶな』つってるけど、もう呼ぶ!」なんて携帯を
取り出していました。

結果的に、ご老人の相手をすることになってしまった自分。

まず、手をつかまれました。ひしっと。
なんかクダをまいてます。
89歳ですって。戦前、戦中、戦後。相当苦労をされた世代ですね。
基本、何を言ってるのかさっぱりわからなかったんですが、「ただいま戻りました」とか
いって、その頃っぽい歌を歌い始めたところから、やはりお酒を飲んで、回想モードに
入ってしまったようです。

あと、寂しかったんでしょうかね…

うちら2人に、「息子!まぁ座れ!娘!座れ!」って言ってまして。
色んな苦労話を始めました(やっぱり内容は良くわかんなかったですが)。
(私は座って話し聞いてたんですけどね…。お兄さんは電話をかけるために立ち上がってました)
んで自分も調子いいもんだから「まーまー、おとーさんも大変だったんだよねー。大丈夫大丈夫」とか何の根拠もなく相手して、馴れ馴れしく肩ポンポン叩いちゃって。そしたらおとーさん、泣き出しちゃって…(大泣きじゃないっすよ、もちろん)。

 
うん。寂しかったんでしょうね…
 
 
さんざ苦労して。
んで、ご老人が、朝まで飲んで駅前にぶっ倒れてんですよ。
家族の中の居場所も、そんな居心地良い訳じゃなかったのかも。

通りがかりの通勤者に介抱されて泣いちゃって。

「おれは89だ。あと1年生きられるかどうかだ。イヤだ」って言ってました。

死にたくないのは、いくつになってもいっしょなんですね。。
 

なんかやるせなくなってしまいました。 


今日は、いつも聞くような色んなセリフを、リアルで聞いてしまいました。
リアルさが違う。
 
 
心にグサっと来ます。
 
 
でも、特に心には響いたのは、お兄さんがご老人に放った言葉、
「おじいさん倒れてて、ほっとくワケに行かないじゃない!」

 
良くあるセリフですよね。「ほっとくわけ行かない」。
 
でも、リアルなセリフは、涙出ます。
 
 
自分は、そこに「居た」だけでした。
救急車も呼んでないし、最初に勇気を出しておとーさんに声をかけた訳でもない。
でしゃばっただけで、何にもしないで周りで見てるだけの人と変わらない。
 

でも、「ほっとく事が出来ない」人がいた。
 
 
世の中、捨てたもんじゃないのかな…
 
 
なんて思いながら、おとーさんを介護している救急車の隊員を見ながら、倒れている自転車に立ち戻っていきました。


あのとき、あの場所に居たみんなの心には、なんか響いたのかなぁ。。

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